★その理由は？

マウスピースの材料（わかりやすく表現するとペットボトルのような感じの合成樹脂）の「弾性・しなり」を「歯を動かす矯正力」として利用して歯を移動させるのです。

★1個のマウスピースで移動できる歯の移動距離：

Maxで「約1.0mm」。

あまり強い力で歯を動かすと歯根吸収（歯の根っこが短くなってしまう）を起こします。ワイヤー矯正で時折みられる歯根吸収、は　これも影響しているのかもしれません。

「今現在の歯並び」から「実現可能な歯並び」に少しずつ近づけるのが歯並び矯正です。

取り外し可能な透明なマウスピースを、1~2週間に1回、新しいものに取り換えながら歯を少しずつ動かしていく矯正治療です。マウスピースの交換をくりかえすことにより、少しずつ歯の位置を目標の歯並びの位置に移動させます。

「現在の歯並び」から「実現可能な歯並び」までは、トータルで数ミリ歯を動かすことになります。ですので、複数回のマウスピース交換をするのです。歯の根っこに負担があまりかからないため、痛みは少ないのです。

マウスピースの交換回数を重ねるごとに、歯がすこし揺れているような状態を実感していきます。

★マウスピース矯正の歴史

マウスピースの矯正は、1998年に米国で導入されました。その後、開発が進み、最初は簡単な症例だけでしたが、難しい症例も治療が可能に。また、昔ながらの「矯正歯科」のイメージする「ブラケットとワイヤーの矯正」と比べると数多くの患者さまへのメリットがあるということも知られてきました。

※マウスピース矯正は症例によって出来ない場合があります（適応症例があります）。歯並び矯正精密診断の結果、ご希望に添えない場合はその旨必ずお伝えしております。

★「安心できる痛くない矯正治療で歯並びを整えたい。できれば目立たないほうが嬉しい」

これは悪い歯並びに悩むどの患者さまにも共通する願いではないでしょうか。歯並びや噛み合わせの乱れを整える歯並び矯正治療は、むし歯などの治療とは異なり時間がかかり、日常生活にどうしても一定の制約がかかり、また、守らなければならない治療上の「お約束」があります。

歯科医療の進歩にともない矯正装置も進化を続けていますので、最近では「目立たない」「痛みが少ない」「抜歯をしない」「比較的短期間で治療可」などの矯正装置が開発されています。マウスピース矯正と一言でいっても、様々な種類があります。

吉祥寺壱番館歯科医院では、現在日本国内で行われているほぼすべてのマウスピース矯正の実施が可能です。

なかでも、当院でお勧めな方法が、過去10年以上の吉祥寺壱番館歯科医院での実施経験があるインビザライン。インビザラインは、開発元の米国アライン・テクノロジー社が、全世界600万人におよぶ患者さま（2018年12月現在）の圧倒的な症例実施データから、日々、より精度の高いマウスピース型矯正装置を作るための研究・開発をしています。リアルな３Dコンピュータシミュレーション画像でクリンチェックと呼ばれる治療計画を作成し、患者さま一人ひとりの歯並びにあったマウスピース矯正治療がご提案・ご提供が可能です。治療結果の予測には、600万人分の膨大な治療データーの裏付けがあるのです。（2018年12月現在）